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2025.10.27
富川(プチョン)アニメーション国際映画祭レポートが到着!
10月25日(土)、富川(プチョン)アニメーション国際映画祭・国際コンペティション短編部門に出品された「庭には二羽ニワトリがいた。」と「シカク」が韓国で上映され、「庭には二羽ニワトリがいた。」の長屋誠志郎監督、キャラクターデザインを務めたもああんさん、アニメーションプロデューサーの松尾さんに加えて、「シカク」のキャラクターデザイン・作画監督を務めたMYOUNさん、アニメーションプロデューサーの松村さんが登壇、ティーチインを行いました。

韓国では10月24日(金)より上映中の本作ですが、ティーチインもあるということで多くのファンが来場。韓国でも大ヒットとなっている『チェンソーマン レゼ篇』の人気を受け、原作の藤本タツキ先生に関する質問も多く寄せられました。
「庭には二羽ニワトリがいた。」のティーチインでは、長屋監督が本作を担当するきっかけについて、「もともと藤本先生のファンでしたので、オファーがきた際にぜひやらせてください、という形で受けました」とコメント。監督するにあたり、「藤本先生のデビュー作はある種、特別な作品。作品の解釈などを間違えないように、ファンの方々が見たいものをちゃんと表現できるようにすることが監督としてのミッションの一つだった」と明かしました。
また、もああんさんがキャラクターデザインについて質問されると、「藤本先生が初期に描かれた作品なので、絵として粗削りな部分もありました。アニメは立体的に動かさないといけないので、キャラクターデザインとしてそこを補足していく作業をしました。また、初期の作品ということで、藤本先生もラフな線の部分があり、それをアニメにも活かした作りにしています」とコメント。原作の粗削りな魅力を大切にしながら、アニメとしての完成度を高めるためにデザイン面で調整を行ったことを明かしました。

本作は、宇宙人同士の戦いを描いたアクションシーンも見どころの一つ。アクションシーンについて聞かれた長屋監督は、「原作に描かれている描写はグロテスクだったり残酷だったりするシーンはあるのですが、それは本作に必要なものとして、原作に描かれているものはちゃんと描こうと思って作りました。アクションシーンは、アニメーターそれぞれのこだわりが出ています。作品によっては表現を統一することも多いですが、今回集まってもらったアニメーターは個性的な方が多かったので、あえて線の動きや勢いがそのまま画面に出るように作っています。よく見るとシーン毎に表現が違うので何度も見て違いを見つけてみてください」と、アニメーターそれぞれの個性を生かした、躍動感あふれるアクションシーンであることをアピール。
さらに、宇宙人のデザインでこだわったポイントを聞かれたもああんさんは、ユウトの変形後と警察の質感の違いについて言及。「ユウトの変形後は、漫画の線のタッチっぽい表現を極め、警察は無機質なツルッとした質感にして、あえて対比を作ろうと思いました」と語り、質感の違いでキャラクターの魅力を際立たせる、細部までこだわったデザインアプローチを明かしました。
そして、「シカク」の上映後に開かれたティーチインでは、キャラクターデザインを務めたMYOUNさんとアニメーションプロデューサーの松村一人さんが登壇。松村さんは、「藤本タツキ先生の初期作を手掛けられるというのは、スタジオとしてもまたとないチャンスでしたので、そのタイミングでGRAPH77というアニメーションスタジオを立ち上げました。なので、本作がスタジオの処女作となっています」と語り、スタジオ設立の経緯と、本作に懸ける強い意気込みを明かしました。
また、MYOUNさんがキャラクターデザインでこだわったポイントを聞かれると、「主人公のシカクは可愛さが特徴なので、可愛さをどう表現するか悩んでいました。藤本先生の初期作でもありながら、最近の藤本先生の味を出したいという気持ちもあって、絵柄を少し調整しました。ユゲルは直線で描いて硬い雰囲気を出し、逆にシカクは曲線を多く使うことで2人の対比を出しました」と語りました。
また、今回安藤監督にお願いした経緯について、松村さんは「安藤監督はシーン繋ぎで非常にスムーズに演出を入れることができる方。今回は、シカクとユゲルの2人の話なので、シーン転換で監督の演出が活きると思い、お願いしました」と明かしました。

「庭には二羽ニワトリがいた。」と「シカク」、両作品とも制作陣のこだわりと作品への情熱が伝わるティーチインとなりました。
韓国では10月24日(金)より2週間限定公開、日本では10月30日(木)まで限定公開中です。
ぜひこの機会にご覧ください!

韓国では10月24日(金)より上映中の本作ですが、ティーチインもあるということで多くのファンが来場。韓国でも大ヒットとなっている『チェンソーマン レゼ篇』の人気を受け、原作の藤本タツキ先生に関する質問も多く寄せられました。
「庭には二羽ニワトリがいた。」のティーチインでは、長屋監督が本作を担当するきっかけについて、「もともと藤本先生のファンでしたので、オファーがきた際にぜひやらせてください、という形で受けました」とコメント。監督するにあたり、「藤本先生のデビュー作はある種、特別な作品。作品の解釈などを間違えないように、ファンの方々が見たいものをちゃんと表現できるようにすることが監督としてのミッションの一つだった」と明かしました。
また、もああんさんがキャラクターデザインについて質問されると、「藤本先生が初期に描かれた作品なので、絵として粗削りな部分もありました。アニメは立体的に動かさないといけないので、キャラクターデザインとしてそこを補足していく作業をしました。また、初期の作品ということで、藤本先生もラフな線の部分があり、それをアニメにも活かした作りにしています」とコメント。原作の粗削りな魅力を大切にしながら、アニメとしての完成度を高めるためにデザイン面で調整を行ったことを明かしました。

本作は、宇宙人同士の戦いを描いたアクションシーンも見どころの一つ。アクションシーンについて聞かれた長屋監督は、「原作に描かれている描写はグロテスクだったり残酷だったりするシーンはあるのですが、それは本作に必要なものとして、原作に描かれているものはちゃんと描こうと思って作りました。アクションシーンは、アニメーターそれぞれのこだわりが出ています。作品によっては表現を統一することも多いですが、今回集まってもらったアニメーターは個性的な方が多かったので、あえて線の動きや勢いがそのまま画面に出るように作っています。よく見るとシーン毎に表現が違うので何度も見て違いを見つけてみてください」と、アニメーターそれぞれの個性を生かした、躍動感あふれるアクションシーンであることをアピール。
さらに、宇宙人のデザインでこだわったポイントを聞かれたもああんさんは、ユウトの変形後と警察の質感の違いについて言及。「ユウトの変形後は、漫画の線のタッチっぽい表現を極め、警察は無機質なツルッとした質感にして、あえて対比を作ろうと思いました」と語り、質感の違いでキャラクターの魅力を際立たせる、細部までこだわったデザインアプローチを明かしました。
そして、「シカク」の上映後に開かれたティーチインでは、キャラクターデザインを務めたMYOUNさんとアニメーションプロデューサーの松村一人さんが登壇。松村さんは、「藤本タツキ先生の初期作を手掛けられるというのは、スタジオとしてもまたとないチャンスでしたので、そのタイミングでGRAPH77というアニメーションスタジオを立ち上げました。なので、本作がスタジオの処女作となっています」と語り、スタジオ設立の経緯と、本作に懸ける強い意気込みを明かしました。
また、MYOUNさんがキャラクターデザインでこだわったポイントを聞かれると、「主人公のシカクは可愛さが特徴なので、可愛さをどう表現するか悩んでいました。藤本先生の初期作でもありながら、最近の藤本先生の味を出したいという気持ちもあって、絵柄を少し調整しました。ユゲルは直線で描いて硬い雰囲気を出し、逆にシカクは曲線を多く使うことで2人の対比を出しました」と語りました。
また、今回安藤監督にお願いした経緯について、松村さんは「安藤監督はシーン繋ぎで非常にスムーズに演出を入れることができる方。今回は、シカクとユゲルの2人の話なので、シーン転換で監督の演出が活きると思い、お願いしました」と明かしました。

「庭には二羽ニワトリがいた。」と「シカク」、両作品とも制作陣のこだわりと作品への情熱が伝わるティーチインとなりました。
韓国では10月24日(金)より2週間限定公開、日本では10月30日(木)まで限定公開中です。
ぜひこの機会にご覧ください!